ホンダT360・30馬力

2023/04/22

ホンダT360・「羊の皮を被った狼」

 軽トラックにスポーツカーのエンジンを詰め込んだホンダT360は

「羊の皮を被った狼」という言葉がある

これは新約聖書のマタイ伝7章15節からの出典で、

「外見は羊でも、内面は強欲な狼だから気をつけろ」という警句

だが、ことクルマに関して言えば、見かけは平凡に見えても、中身はスポーツカー並かそれ以上の性能を持つクルマに対して、良い意味に使われる。

「羊の皮を被った狼」という言葉が使われたことの発端は、1964年の第2回日本グランプリでのことだった。必勝を期したプリンス自動車が、スカイライン1500にグロリア用の2L直列6気筒エンジンを搭載してスカイラインGTを急造した。4気筒エンジンのスペースに6気筒を無理矢理詰め込むために、エンジンベイを200mm延長する荒技を使った。


日本グランプリ本番では、ポルシェ904GTSという最先端のマシンを相手に不利は明らかだったが、生沢徹のスカイラインGTが、式場壮吉のポルシェ904を1周だけ抜くというシーンがあり、羊の皮を被った狼とともに「スカイライン伝説」が生まれるに至った


スカイラインだけじゃない

ホンダT360だってれっきとした「羊の皮を被った狼」ではないでしょうか




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